2007年10月20日土曜日

産院のこと

2007年10月20日


産院のこと

わたしが入院、出産した産院は、独自の方針がありました。
ここで通常分娩をしたかった理由がそこにあります。
赤ちゃんにストレスを与えないことを第一にしています。
出産直前、分娩室では一切の照明を切ります。
病室もカーテンを閉ざし、照明は小さなスタンドだけ。
赤ちゃんには明かりが差さないようになっています。
この暗闇育児は退院後も続きまして、2ヶ月薄暗い部屋で暮らします。
今まさに、わたしと娘は24時間を薄暗い部屋で過ごしています。
暗がりでのおむつ替えは少々難儀です…。
分娩直後は赤ちゃんをお母さんの傍らに置き、見守ります。
しばらくすると赤ちゃんは、自分から乳首を求めて動き始めます。
そして自ら乳首を探し当てて、吸い付くのです。
赤ちゃんにも心がある、というのが院長先生の持論です。
実際にわたしも体験してみて、驚きました。
産まれたばかりの赤ちゃんが動けるなんて。
しかも自分から乳首を探して吸うなんて。
小さくても一人の人間なんだなぁ、と不思議に思いました。
出産直後から退院まで、赤ちゃんはお母さんと一緒です。
一緒のベッドに寝ます。お世話するのもお母さんです。
血縁者の存在がストレスになるということで…
祖父母はおろか夫ですら、1ヶ月の間抱くことができません。
声を聞かせてもいけません。1m離れた場所から見るだけです。
夫は娘にめろめろなのですが、未だ抱けておりません。
分娩室で産まれた直後に一度抱いたのみです。
(先生が言うには、起動前状態なので抱いてよいとのこと)
お見舞いに来てくれた祖父母も、顔を覗けない残酷なシステムです。
ほかにもいくつかあるのですが…
そうした方針を守ると、自立した良い子に育つと言うのです。
結果はまだ先なので何とも言えませんが、とりあえず守ってみようと思ってます。
興味深いから。

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